緊急事態に気づくための身体検査

この身体検査は、命に関わる部分の最低限必要なチェック事項

普段の愛犬の体調を分かっておくことが大切!

ワンコそれぞれの個体差があるので「どの範囲が正常なのか」を知り、普段の愛犬の体調を分かっておくことで、現在のこの状態が緊急事態なのかどうか?応急手当をしなくてはいけない状態なのか?普段と何がどう違うのか!!を判断するために必要なんです。

 

  • 歯茎の確認

CRT(毛細血管再充満時間)の計測です。

確認方法は、上唇をめくり歯肉のピンク色の部分を白くなるまで指でしっかり押します。指を離した瞬間から白くなった部分が、元の色に戻るまでの時間を計測します。

通常は、1~2秒で戻ります。

戻りが遅い場合は、血圧の低下、脱水、ショック、低体温の可能性あり

貧血状態にある可能性や心疾患等の心拍出量が減少している場合もあります。

したがって何らかのショック状態の時も同様な現象が起きると考えられます

 

  • 舌の色の確認

確認は、犬が舌を出した時に色のチェックをします。色を見ることを習慣にしておくと良いです

正常な状態だと濃いピンクから少し赤みかかった色をしています。

それが黄色になっていたら黄疸と言い肝臓疾患の疑いがあり、また紫や青白くなっているときはチアノーゼを起こしていると考え

られます。

また白っぽくなっているときは、貧血や低血糖の可能性があるのでどちらにしても応急手当後、すぐに動物病院を受診する必要がある状況です。

犬種により特長があるので、健康な時の犬の舌の色を把握し、いつもと違う様子がないか気にかけてあげて下さい。

 

  • 皮膚の弾力の確認

脱水状態の確認として、背中側の皮膚を軽くつまんで、肩から5~8 cm程優しく持ち上げます。

パッと離して、持ち上げる前の状態にもどるまでの時間をみます。

正常であれば1.5~2秒で皮膚は元にもどりますが、戻りが遅い場合は、脱水状態であることが疑われます。

 

  • 心拍数(脈拍)

確認方法は、大腿部内側の付け根を人差し指、中指、薬指の3本で軽く触れ中指で脈拍を感じるようにします。

脈拍に触れたら1分間の脈拍数と指先に感じる脈の強さをみます。

この時に、15秒×4もしくは、30秒×2でもOKです。

心拍数の目安(安静時)

仔犬:110~120/分

小型犬 成犬:80~120分

大型犬 成犬:60~80分

 

  • 呼吸数

確認方法は、胸部(胸郭)の動きの実際に目で見て確認します。胸の動きが吸う・吐く(上下)で1回と数えます。

呼吸数の目安(安静時)  

15~30回/分

小型犬:20回前後

大型犬:15回前後

30回を超えると異常サイン

40回を超えると赤信号と言われています。

呼吸困難が続くと犬はどんなに疲れていても伏せたり横になって寝ることができなくなります。

これは横になると肺が圧迫されてさらに苦しくなるためです。

 

  • 体温

体温の測り方は、体温計の先端を水または食用油で滑りを良くし肛門にゆっくり侵入します。

侵入後、体温計を上下または左右のいずれかに傾けて体温計の先端が直腸壁に触れるようにします。

運動をした後や排便しそうな時は避けましょう。

犬の直腸における正常体温は38.5度から39度前後と言われています。大型犬は37.4度から38.5度ぐらい。

小型犬は大型犬よりも体温が高い。

幼犬は成犬より体温が高い。

老犬は成犬よりも体温が低いことがあります。

少々、熱があっても食欲や元気があれば、少し様子を見て2~3時間後にもう一度熱を測り、

熱が上がっているようであれば病院で受診。

※40度を超えていたら即、動物病院で受診してもらってください。

※個体差がありますので、愛犬の平均値を知って置くことが大切です。